シミ肌に卒業しま専科

妊娠中に気付いたら顔にシミが!そのシミ、妊娠性肝斑かもしれません

妊娠中にできるシミ、妊娠性肝斑とは

 

妊娠してから数か月の間、つわりに苦しめられたり、安定期に入るまでは無理をしないように細心の注意を払って生活したり。

 

つわりも落ち着いて、妊娠も安定期に入ってこれから少し活動的に!と精神的にもホッと一息ついた時、今までは他の事に気を取られていて気付かなかったことにハッとすることがあります。

 

それが、そばかすのように顔に広がるボヤっとしたシミです。まだ30代前半で顔にシミなんてなかったはずなのに、気付けば両頬に辺りに広がるそばかすのようなシミ・・・。

 

シミには色々なタイプがあるのですが、両頬に広がる、一見そばかすのようにも見えるシミを肝斑と言います。

 

色は薄茶色で、鼻を中心に左右同じようにに一筆でサッと塗ったような感じのシミが広がります。妊娠中に出来る肝斑ということで、妊娠性肝斑と言うこともあります。

 

 

妊娠中に肝斑ができる原因

 

では、なぜ妊娠中にシミ(肝斑)が出来てしまうのでしょうか。

 

肝斑が出来る原因は具体的にコレだ!というのは分かっていないそうですが、肝斑が出来た人を追っていくと、女性ホルモンが関係していることが分かっています。

 

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。この2つの女性ホルモンが、月経終了から排卵日まではエストロゲンが優勢、排卵日から次の生理まではプロゲステロンが優勢というバランスを保つことで定期的に毎月生理がやってきます。

 

エストロゲンは別名「美人ホルモン」と呼ばれるぐらい、美肌に大きな影響を与えるホルモンです。生理が近づいてくるとニキビや吹き出物が出来やすくなるけども、生理が終わって次の排卵日までの間は肌の調子が良いということは多くの人が実感されていることだと思います。

 

これはエストロゲンが美肌を保つために作用するためで、生理終了後から次の排卵日までの間がダイエットに適した時期であるのも、同様の理由からです。

 

もう一つの女性ホルモンのプロゲステロンは別名「妊娠ホルモン」で、妊娠を成立させて継続させる為に作用するため、排卵日から急激に分泌量が増えます。

 

このプロゲステロンは、皮膚から出る皮脂の量を増やしたり、シミの原因となるメラニン色素の生成を増やすようにも作用するため、ニキビや吹き出物などのような肌トラブルを起こしたり、シミになりやすくなります。

 

ただし、プロゲステロンは妊娠が成立しなければ急激に分泌量が減るホルモンです。通常は排卵日から次の生理が始まるまでの14日間しか分泌されません。したがって、この14日間の間でシミができるということはありません。

 

では、なぜ肝斑(シミ)が出来るのか。それは、妊娠が成立し、妊娠を継続させるためにプロゲステロンが分泌され続ける場合です。プロゲステロンが出続けるということは、シミの原因となるメラニン色素が作られ続けるということなので、妊娠期間中はシミが出来やすくなるというわけです。

 

 

肝斑は妊娠中の人にだけ出来るというわけではありません。関係しているのが「プロゲステロンの分泌量が多い」ということなので、ピルを飲んで敢えてプロゲステロンの分泌量を増やしている人や、更年期障害でホルモン療法を受けているなどにも肝斑は現れやすいと言えます。

 

 

肝斑とシミの違い、見分け方

 

肝斑は女性ホルモンの分泌量の関係で出現するシミだということが分かりましたが、よく一般的に「シミ」に位置付けられているものとどう違うのでしょうか。

 

一般的によく言われている「顔にシミが!」という時のシミは、大抵の場合は老人性色素斑というシミで、頬の辺りに1p程度の丸くて茶色のシミのことを指します。

 

肝斑は両頬に左右対称に現れますが、老人性色素斑は左右対称ではありません。シミができる原因も異なり、肝斑は女性ホルモンのバランスの問題でしたが、老人性色素斑は肌が紫外線にさらされ過ぎたことが原因です。

 

このように肝斑と老人性色素斑は、シミが出来る原因も現れ方も異なりますが、一つ注意しなければいけないのが、肝斑に他のシミが混在していることがあるということです。

 

多いのが、肝斑と老人性色素斑の混在です。肝斑はプロゲステロンの分泌量と関係があり、紫外線は直接関係はしていませんが、過去に浴びてきた紫外線の関係で現れた老人性色素斑のシミの下に、肝斑が存在していることもあります。

 

また、摩擦や何らかの炎症によって出来る炎症性色素沈着のシミと、肝斑が混在していることもあります。

 

肝斑とその他のシミの治療法は異なりますので、きちんとシミを治したい場合には、皮膚科で何で出来たシミなのかを判断してもらうことは、正しくシミを消すためには欠かせません。

 

 

肝斑を薄くする方法

 

肝斑のシミを薄くするには、まずはそのシミが純粋に肝斑なのか、他のシミが混ざっていないのか、シミの種類を正しく判断することが重要です。

 

例えば、老人性色素斑の下に肝斑が隠れているタイプの場合、そうとは思わずにレーザー治療で老人性色素斑を消したところ、その下に実は肝斑があり、レーザーを浴びた肝斑が逆に濃く消えにくくなってしまった。ということもあります。

 

本来なら、先に肝斑症状を軽減しておいてから、後から老人性色素斑をレーザーで治療をします。

 

肝斑は、シミの中でも「治りにくいシミ」と言われています。

 

にも関わらず治療手順を間違えて、「治りにくいシミが更に治りにくくなった」ということにならない為にも、自分の顔に出ているシミがどの種類なのかを正しく判断してもらいましょう。

 

そして、実際に皮膚科で肝斑を治療する場合の選択肢は以下の通りです。

 

  • トラネキサム酸の内服薬治療
  • ビタミンCの内服治療
  • ハイドロキノンの外用薬治療
  • ケミカルピーリング

 

 

肝斑の治療にはトラネキサム酸の内服がとても有効とされています。

 

メラニン色素を作り出すメラノサイトですが、通常は何の刺激も受けなければ糸巻きのような紡錘状をしていますが、何らかの刺激を受けた場合は、たくさんの手を伸ばしたような枝分れした状態に変化し、メラノサイトが活発化してメラニン色素を作り出します。

 

トラネキサム酸は、活発化して枝分かれした状態のメラノサイトを沈めるのに有効に働きます。メラニン色素の生産量の抑え込みに効果的に作用します。

 

 

次に有効なのが、ハイドロキノン外用薬です。とても効き目の強い外用薬で、一言で行ってしまうとシミを漂白してしまおうというもの。効き目が強いということは、副作用も強いということです。

 

刺激が強すぎて肌がピリピリ痛くなったり、肌が赤くなったり、稀に白斑が出来たりする場合も。

 

薬事法が改正されて、ハイドロキノンを市販品にも使えるように緩和されましたが、市販品は濃度2%未満と決められています。医療機関で処方されるものは4〜5%と、市販品を比べると高濃度です。刺激が強いので、医師の経過観察の元、ハイドロキノン外用薬を使うことになります。

 

特に、妊娠中の場合、皮膚から血管を通して体内に吸収されて、それが赤ちゃんに影響を及ぼさないのか気になるところです。ずっと使い続けるものではないので大丈夫だと言われても、心配しながら使うのは精神衛生上よくありません。

 

次にケミカルピーリングですが、これは古い角質をピーリング剤を用いて剥がし、その剥がれた皮膚を早く再生しようと新しい皮膚を作るために細胞を活性化させる治療法です。ターンオーバーを促進させることで、早くシミを排出する効果が期待できますが、ピーリング剤が刺激が強いため、妊娠中は肌が荒れやすいことや、ピーリング剤の経皮作用も気がかりなのでお勧め出来ません。

 

妊娠中にできる肝斑対策とは

 

妊娠中は出来るだけ不必要な薬の服用や使用は避けたいものなので、妊娠中に出来る肝斑のケアとしては、

 

ビタミンCを服用してシミを予防する

 

ビタミンCには、紫外線を浴びて皮膚内で増える活性酸素を抑制する効果があります。肝斑は女性ホルモンの影響でできるシミですが、そこに紫外線を浴びてメラニン色素が沈着して肝斑が濃くならないようにしなければいけません。

 

また、ビタミンCは風邪予防などの免疫効果も高めてくれるので、妊婦さんにとっては美肌面や健康面において欠かせない栄養素です。積極的に摂取するようにしましょう。

 

 

紫外線対策をしてシミを濃くしない、増やさない

 

肝斑が出来ている部分は、すでにそこにメラニン色素が存在しているため、紫外線の影響にとても敏感になっています。

 

紫外線はほんの少し浴びただけでもメラニン色素を作り出してしまうので、ちょっとそこまでというような、わずか数分の外出であっても普段からUV対策は忘れないようにしましょう。

 

 

妊婦でも安心して使える低濃度のハイドロキノン美白剤を使う

 

病院で処方されるハイドロキノン外用薬は高濃度の為、長期の使用には不安が残ります。食べて体内に取り込むことが一番お腹の赤ちゃんに影響がありますが、皮膚から体内に取り込まれる影響も考えなくてはいけません。

 

市販品に濃度2%までの低濃度ハイドロキノン美白剤が色々出ています。その色々ある中で、妊婦が安心して使えるドクターズコスメを選びましょう。ドクターズコスメに使われているハイドロキノンは、より変質しにくい安定した新しい物が使われています。

 

同じ2%含有であっても、より安定したハイドロキノンの方が安心ですよね。

 

このように妊娠中であってもシミ対策の選択肢はあります。シミを広げない・目立たせないという守りのケアを心掛けましょう。

 

出産後はプロゲステロンの分泌量が激減するので、放置していてもシミが薄くなる人もいます。守りのケアをしていても、産後しばらく経ってもシミがどうしても気になるという場合は、授乳期が終わってから、皮膚科でトラネキサム酸の内服薬とハイドロキノン外用薬を処方してもらうと良いでしょう。